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2017年度前期 制限改定考察

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お疲れ様です。あんずはピポサルです。


○制限改訂考察
今回は 2017/2/26 付けで施行される制限改訂について考察します。
そのカード単体での強さや制限になった理由に加えて、時代背景も軽く解説します。
※あくまで個人的な見解です。公式に「それは違うよ!」と言われたらそちらを信じて下さい(?)

 

 



・切り開く未来 [禁止→制限なし]

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2013年末に登場し、BCF2014シーズン終了までの間、ChaosTCG はこのカード1枚に牛耳られていました。
典型的な「勝つためには使わなきゃならない」という強カードです。

「撃てばキャラが増える」という、ChaosTCG の基本を覆したこの互換は実は初出ではありません。
初出は『試験召喚大会』ですが、こちらも秒で禁止になりました。
懲りずに刷られたこのカード達はプレイヤーからのヘイトも高い互換でした。。

BCF2014シーズン当時の OS:蒼き鋼のアルペジオ自体の強さも相俟って、後述する早苗が登場するまでは本当にこのOSしか存在しないレベルで一強でした。
当然、そのシーズンを以って封印。以降、二度とこの互換は刷られなくなりました。。

そして時は経ち、「簡単にキャラを増やしてはダメ」と我々に身をもって(…)教えてくれたこの1枚もついに戻ってきました。
今なら環境に与える影響は然程でもないと判断しての緩和だと思いますし、私もこのカードについては大して影響はないだろうと思っています。
そういった影響の低くなったカードをどんどん緩和していくという試みは素晴らしいですね(^ー^ )


・奇跡を起こす人間「東風谷 早苗」 [特殊構築制限→制限なし]

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ChaosTCG と混沌符と合流して日が浅い、BCF2014シーズンで猛威を振るったパートナーです。

当時は今ほどパートナーやフレンドにテキストが書いておらず、単純な除去(『大いに凹む』互換や『強襲アルルゥ』互換)で相手のフレンドを退かし、単純なエクストラ(『元気な“快盗天使”「レッドエンジェル」』互換)で全体を強化し、単純な貫通キャラ(『“9029”過去の古傷「日下部 麻子」』互換)で殴る…そんな時代でした。
当然、相手より1キャラ多い早苗はそれだけでも強かったのですが、専用フレンドを2種有してしていることも他のパートナーとの大きな差になっていました。
前述の通り、当時は盤面のキャラが貧弱だったため、スペックの高い専用フレンドはいま以上に価値が高かったのです。
スキル無効の『ケロちゃん風雨に負けず「洩矢 諏訪子」』と実質10貫通の『マウンテン・オブ・フェイス「八坂 神奈子」』は当時の強フレンドの条件を満たしており、これが早い段階で並ぶのはかなりの脅威でした。
他にも『ミッシングパープルパワー「伊吹 萃香」』は萃香互換(…)の初出のため、当然、この時は混沌符しか使えなかったり、『魔符 スターダストレヴァリエ』のような互換のないイベントだったりと、とにかく唯一性が凄まじかったです。

…残念ながら(?)、公式から秒で目を付けられてしまい、早苗がフルパワーで使えたのはわずか半年にも満たない期間だけでした。。
以降、環境に食い込む事もなく、長いこと独房生活(…)を送ってきましたが、ようやく釈放されました。
空白の3年間で混沌符のプールも大いに強化されたので、また改めて研究してみる価値はあると思います(^ー^ )


・舌切雀 大きな葛籠と小さな葛籠 [制限なし→1枚制限]

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こちらも OS:東方混沌符 から。WGP2016シーズンでお世話に(?)なった方も多い1枚ですね(・人・ )

舌切雀は"運がよければ"一発で全てのダメージを弾く最強の守り札です。
実際には一発当てた所で『プリンセスジェイドグリーン「洩矢 諏訪子」』や『表情豊かなポーカーフェイス「秦 こころ」』、『萃まる夢「伊吹 萃香」』で舌切雀のテキストが成功するまで何度も回収して撃ってくるため、この辺りで回収メタの価値が跳ね上がりました。

成功したそのターンに突破するのはほぼほぼ不可能で、構築段階でこれを意識するか、特定の相性のよいデッキ(例えば、バトルフェイズ中にバトルによるダメージ以外の方法でパートナーを裏に出来るなど)でしか突破できません。
いくら抗おうと思ってもどうしようもなく、ただそれでだけでターン終了という理不尽さにプレイングはありません。
使用コストが山札1枚だけというのもあり(厳密にはコストは無いのですが、参照した山札が控え室に行くのでコストとしました)、明らかにリスク・リターンが見合ってません…(・へ・ )

BCF2016シーズンに話題になりましたが、このタイミングでは規制がなく、誰しもが永遠にこのカードには規制は来ないだろうと思っていましたが、このタイミングでまさかの1枚制限に。
正直、今更感もありますが、前述の通りヘイトの高い1枚であったことは間違いないので、いつ規制が来てもそれはそれで納得は出来ます。

とはいえ、従来のように連打するのが難しくなっただけで、このカード自体が使えなくなった訳ではないです。
1枚でも上手く使いまわしたり、要所でプレイするカードと割り切って使いましょう(^ー^ )


・“蜀”諸葛亮孔明「朱里」、“呉”慧眼の士「冥琳」、“魏”の丞相 「桂花」 [制限なし→3種選抜]

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今期から初の選抜入りした3種です。ChaosTCG での選抜入りは珍しく、過去にも数種しか例がありません。

これらは『共に歩む覇道』登場直後に話題になった、いわゆる"直ダメ2キル"のパーツたちです。
『“魏”の丞相 「桂花」』や『“呉”孫家の末妹「小蓮」』を乱入→『“蜀”諸葛亮孔明「朱里」』のコストにしてドロー→増えた手札から『絶』や『クレープ』などをパートナーにセットし、『“呉”慧眼の士「冥琳」』のテキストで桂花や小蓮を回収→以下略…というのが基本の動きです。
ここに『“呉”ほんわか時空「穏」』の直ダメが追加で入るため、わずか2ターンで相手の山札を0枚に出来ます。先攻の場合はアタックすら不要です。

これを止める方法は限られており、直ダメメタのセットやフレンドでは裏にされたり割られたりで解決できず、結局、こちらのチャンスである1回のバトルフェイズで決着を付けられる可能性のあるパートナー(『空翔ける者「朱雀 壱弥」』や『彼女の思惑“ギガロマニアックス”「尾上 世莉架」』)でないと対抗できないレベルでした。
そのため、ループ発覚当初からかなり問題のあるデッキとして認識されていました。

結果、公式の無能さを呪いつつ(…)も多くのユーザーの声もあり、今回の改定で無事規制となりました。
流石にこのコンボは許容できる範囲を越えているので、妥当な判断だと思います。

ただ、OS:恋姫夢想には多くのループの温床と思われるカードがゴロゴロ存在します。
この規制で一旦は既存の2キルが消滅しますが、新たなコンボデッキが生まれる可能性を秘めていますので、一度考えてみるのもよいかもしれませんね(・へ・ )


○その他
個人的には『空翔ける者「朱雀 壱弥」』や『快活「サイネリア」&箱入り「ネリネ」』、『ゲロカエルんストラップ』も規制対象かと思いましたが、この辺りはノータッチでしたね。

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これらはWGP2016シーズンで大きな影響を与えてきた(またはこれから大きく影響を与えるであろう)カード達です。
勿論、規制しなければゲームにならないといったレベルではないので、規制対象外であっても納得はできます。

という訳で、今期の制限改定については以上の結果となりました。
予想通りであったりそうでなかったりと色々ありますが、この制限と半年間は付き合う事になります。
過ぎた事は過ぎた事として割り切り、これからの環境を研究していきましょう!


今回は以上です。お疲れ様でした。