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わたしたちの未来「森園 立夏」デッキレシピ&解説(湊さんより

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皆さんお久しぶりです、湊です。
半年程ChaosTCGから離れておりましたが、
今回同窓会気分でWGP東京地区予選に参加してきましたので、使用したデッキの紹介と解説をしていきたいと思います。

 

 

 

日本選手権に出場するにあたり、まいんまいんサイトに寄稿いただいたこともあるウニさん(@nagonbb)や翠さん(@sui_blossom)に最近の環境について話を聞いたりして勉強をしました。半年間離れていたということもあり、詰め込まなくてはならないことがすごく多かったです。

 

話を聞いて、私なりに環境を考えた上でパートナーには、<わたしたちの未来「森園 立夏」>を選びました。

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他に使う候補に上がったパートナーとしては<純白のウェディングドレス「美琴」>と<死ぬ前にせめて「花畑 よしこ」>があります。

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美琴に関しては正直一人だけ飛び抜けて強いなという印象がありました。勝つためのルートがはっきりしているほか、杉並を引けさえすればそこからスムーズにキャラを動かすことができます。また、直ダメと耐久減少という多角的な攻め手があることも魅力です。

しかし、ミラーの後手をひっくり返す手段、構築が思いつきませんでした。使用者が多いパートナーでこれは駄目だなと思い、美琴は諦めました。(キャラとしてはすごく好きです)

 

よし子に関しては前日の夜になって良い形ができたため選択肢に入ってきましたが、プレイングがまだ探り探りであったため、そこから負けに繋がってしまう可能性が高い状態でした。そういった負け方は勿体無いと考え、パートナーを変えずに立夏を使うことにしました。

よし子は結構構築に自信があるので誰かに使ってみていただきたいですね。≪OS:アホガール≫はすごく面白いカードがたくさんありますので、おススメです!

 

長くなりましたが、立夏を選んだ理由を簡単に紹介します。
1.初手に<未完成の朗読会「雪村 すもも」>が登場させやすい
2.露骨に苦手な相手が環境にいない
3.パートナーテキストが有効な相手が多い
4.レシピが出回っておらず、露骨な対策がとられにくい
5.OSの強みである耐久減少と相性が良い
以上の理由から今回は立夏を使用しました。

 

⚪︎地区予選結果
初戦:<わたしたちの未来「森園 立夏」>
先手 勝ち
2戦目:<最強の力"太転依"「泉戸 ましろ」>
後手 負け
2手目からキャラ停止しました。辛い。
3戦目:<叶えた奇跡「芳乃 シャルル」>
先手 勝ち

オポーネントが足りず予選敗退となりました。2戦目はかなり切り詰めた構築をした結果なので、仕方ないとはいえ悔しいですね。デッキが圧迫される立夏の弱みがもろに出た形でした。完敗です。

 

では、使用したデッキレシピを紹介します。

Chara】 25枚
4 わたしたちの未来「森園 立夏
2 天真爛漫「芳乃 さくら」
3 ドリームナイトパレード「美琴」
4 未完成の朗読会「雪村 すもも」
2 思わぬ来客「小日向 ゆず」
3 聞き上手なお姉さん 「桜内 音姫
4 "雪月花"謎の巨乳美女?「花咲 茜」
3 幸せな家族計画「芳乃 清隆」

【Event】 19枚
2 伝えたいこと
1 忘れられない想い
1 二人の未来
4 前世の記憶
3 桜の贈り物
3 夢見の再会
1 プロポーズを賭けた一走
2 花と鳥の楽園
2 クリスマスの奇跡

【Set】 6枚
4 ダボダボの彼シャツ
2 終わりを告げる予知夢

【Extra】 10枚
2 交わる現在と過去「森園 立夏
3 ふとした悪戯「雪村 すもも」
2 "雪月花"かくなる上は「花咲 茜」
1 新部長決定コンペ「芳乃 シャルル」&「森園 立夏
1 枯れない桜
1 DreamDays

 

⚪︎コンセプト
豊富な除去手段で相手の盤面を裏にして攻めていく、<OS:ダカーポ>でよく見られるスタンダードな形となっています。
耐久減少で相手のパートナーを裏にしてバトルに入ります。<前世の記憶>のおかげで他のパートナーよりも相手のオートレベルアップ後の追い討ちがしやすいというところが個人的に高評価です。

 

⚪︎各採用カード紹介
<未完成の朗読会「雪村 すもも」>

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カードリストを見て、真っ先に使うことを決めたカードです。

<ふとした悪戯「雪村 すもも」>がエクストラデッキに戻った後ドローする為、何かしらでドロー→すもも単体エクストラとするだけでお手軽に6減少を振れます。ただただ強いです。

<交わる現在と過去「森園 立夏」>があるた初手でも登場させやすいということ。

耐久減少をばらまくコンセプト的に、詰めでは乱入を駆使してこのカードの効果を複数回相手のパートナーにあてるために枚数が必要なので4枚。

 

<"雪月花"謎の巨乳美女?「花咲 茜」>

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復帰が足りなくなりそうでも容易に解決してくれる便利カードです。ドローと焼きが書いてある上、<"雪月花"かくなる上は「花咲 茜」>にエクストラしても単体5焼と除去につながるため、どのタイミングで手札にきたり、枚数が押し寄せてきても腐ることがないため4枚。

 

<聞き上手なお姉さん「桜内 音姫」>

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所謂焼きデッキにありがちな弱点として、ガードキャラをいなくしてもフレンドやパートナーの打点が低く大きなダメージに繋がらないことがあります。それをカバーしてくれるスーパーカードです。また、<強靭な女騎士「ダクネス」>などと対戦するときはフレンドを裏にすることを優先する為パートナーに減少がふれないことが多いですが、立夏の効果を振った状態で音姫からアタックすればレベル2までなら一撃で相手のパートナーを倒すことができます。バウンス乱入なので、登場させやすいというところも高評価です。枠の都合と複数枚引いた時にコストにしかならないため3枚です。

 

<幸せな家族計画「芳乃 清隆」>

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大事なデッキトップ確定要員であり、バトルフェイズ開始時のテキストで音姫を指定することでレベル4の相手パートナーを一撃で倒せる数字を作れるという何気にこのデッキでは良い仕事をします。復帰登場なので<花と鳥の楽園>を使いやすくしてくれるという役割も持っていますが、自身のステータスが低いということもあり登場優先度はあまり高くないため3枚。

 

<ドリームナイトパレード「美琴」>

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最近では定番と化した<レトロモダン「千夜」>の互換カードです。相手の控え室の嫌なカードにピンポイントで触れるため結構重宝します。また、立夏のようにパートナーがなるべく戦闘したいデッキにとって、パートナーへのレストガード付与がとても相性がよいです。未だに環境に生き残っている<空翔ける者「朱雀 壱弥」>への勝率を底上げしてくれるカードです。登場優先度はすももや音姫より低く、3ターン目以降となり、複数枚手札にきてもコストにしかならないため3枚。

 

<天真爛漫「芳乃 さくら」>

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自分のフレンドをバトルフェイズで表にする効果での採用というよりは、メインフェイズでカードを引く効果がほしくて採用しました。前述したすももはメインフェイズでカードを引くことで耐久減少を行うため、攻めにつなげる1枚です。枠もあまりなく、登場するわけではないため2枚。

 

<伝えたいこと>

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≪OS:ダカーポ≫や<届いた言葉 「朝武 芳乃」>との対戦を想定したカードです。耐久や攻撃が減少する効果の無効化が今の環境はかなり重要だと判断しました。たまにフレンド上昇無効が有効な場面もあるため少し多めの2枚。

 

<忘れられない想い>

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メインフェイズでの裏取りにも使え、自分のパートナーを戦闘させやすくなるという一石二鳥カード。立夏にとってはどっちの効果で使っても相性がよいため採用しました。しかし裏取りは1回限りしか使えないため枚数も抑えて1枚。

 

<二人の未来>

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今回収録された特権イベントの1つです。メインフェイズのフレンド出し直し効果は最後の詰めですももや茜を出し直すのに使えますし、バトルフェイズの攻耐上昇は自身に相手ターンで上昇する効果を持たない立夏にとってかなり貴重です。複数枚積みたかったですが、枠がなく断腸の思いで1枚。

 

<前世の記憶>

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専用イベントです。レベルカードを差し込むのと、レベルカードのテキストを使用するのにそれぞれ必要であり、<美夏と麻耶>のように解決領域から戻って来るわけではないので複数枚引く必要があります。問答無用で4枚。

 

<桜の贈り物>

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特権イベントその2。<枯れない桜>でコスト軽減することで何故か3個中2個選べるようになるカード。コスト払わなかったら効果増えるってどういうことなの...。

枯れない桜のテキストは基本これのために使います。セット割、キャラ回収、3減少とどれをとっても強いため、2手目以降毎ターン使っていくイメージです。決着までのターン数と枠を考慮して3枚。

 

<夢見の再会>

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効果はバトルフェイズでのセット割かバトル終了時までの先制防御の選択です。<叶えた奇跡「芳乃 シャルル」>に対して<叶った奇跡「アイシア」>(カード名似てますねこの2枚)、もしくは4枚以上のセットを要求できるほか、立夏の上昇無効効果と相まって先制防御で使用すれば1回は相手のアタックをシャットダウンできるカードです。また自分のエクストラデッキに表のカードが3枚以上で1枚裏返せる効果も便利なので腐ることがあまりありません。自ターン中に打つ可能性も考慮して3枚。

 

<プロポーズを賭けた一走>

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裏取りするかセットをバックヤードに飛ばすカードです。コストがキャラだということとやはり裏取りが1回しか使えないこと、セット割は<桜の贈り物>や<夢見の再会>でも可能なことから枚数は最低限の1枚。

 

<花と鳥の楽園>

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登場を持たない相手フレンドを裏にするカードです。自分のキャラを復帰して攻撃3上昇としては見てないです。復帰を、必要最低限の分しか用意していないため使いにくいということと、前述した通り、メインフェイズに相手のフレンドを裏にするカードが他に2種あることから枚数は一般的より抑えめな2枚。

 

<クリスマスの奇跡>

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2度と刷らないって言ってた気がするんですけどね、この互換。ただただ強いです。このカードで1ターンフレンドをほぼほぼ封殺できます。<幸せな家族計画「芳乃 清隆」>が相手のキャラにも貫通を与えることができるため相性抜群です。1ゲームで2回までしか使えないため、枚数は2枚。

 

<ダボダボの彼シャツ>

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イベント無効セット。フレンドに貼っても強いですし、パートナーにつけるとフレンドが1/1上昇するので強いかなと思い、4枚。

実際はほとんどセットすることがなかったので、ここは調整が甘かったなと思ってます。

 

<終わりを告げる予知夢>

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永続上昇メタと相手が効果で引いたら控え室を1枚バックヤードに送ります。キーパーツを飛ばすほか、美琴のレストガード付与の条件達成に貢献します。また、これが無いと<水と温泉の都 アルカンレティア>を突破できないので、必須枠です。

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枠の都合で2枚。
本当はもっと枚数積みたかったので、<ダボダボの彼シャツ>との比率は逆の方が良かったですね。

 

⚪︎今回採用を見送ったカード

私は採用していませんが、他の方の立夏デッキで採用されているのをよく見かけるカードについて書いていきます。

 

<白河家の美人看護師「白河 ななか」>

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焼き3減少と控え室のカードを回収して目標のキャラの攻耐を3上昇させるカードです。立夏の専用イベントを回収出来ることや、ダクネスのような焼きが強い相手に対してのタゲ取りになるため相性は良いなぁと思ってました。実際、立夏を使ってらっしゃる方はほとんどの方が採用しています。
私は、このデッキの理想の登場順でキャラが出ると4ターン目にしかどうやっても登場しないということ、そもそも今のChaosTCGが4ターン目は決着がつくことが多いということからこのカードの良さが活きない構築、コンセプトになったため、今回は採用を見送りました。

 

<立夏の実力>

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パートナーにセットされたときに控え室のイベントカードを回収することが出来る<ケータイ電話>の互換カードです。このカードはかなり便利なカードで、つけること自体にデメリットがないほか、貼った時点で仕事が終わってるため相手はセット割を使っても結果としてはマイナス1になります(セット割は基本的に2枚消費)。
イベント無効セットに目がいってこれは頭から抜けてました。イベント無効セットよりこのカードを採用した方が正解だったと思います。

 

<誘惑の日焼け止めクリーム>

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セットコストが2引1捨てなので手札消費なしでセットすることができる補正値有りのセットで、しかも焼き3減少を持っています。パートナーがシャルルでないとパートナーテキストのガードキャラの攻耐2減少は発動しませんが、手札消費なしでセットすることができるセットカードに焼きメタが付いているというのはかなり破格だなと思ってます。補正値があるのも立夏の効果と合わさって相性抜群です。

最後まで悩んだカードでしたが、山を引きすぎてしまう可能性が高く、そこが致命傷になりかねなかった為今回は採用しませんでした。

今度は採用した形も考えてみようと思います。

 

⚪︎立夏の強み
上昇無効をどこにでも与えることが出来るため、自分の手札や盤面と相手の盤面の状況に応じて動けるということと、2ターン目以降毎ターン手札が2枚増えてスタート出来るようなものなので、攻め札や守り札を使いやすいということが、明確な強みかと思います。加えて、専用イベントから使用されるレベルカード効果の全体4点焼きで相手の盤面を瓦解させやすく、OSそのものの強みとも相性が良いということも追い風です。あとかわいいです。

 

⚪︎立夏の弱み
バトルフェイズ開始時にテキストが発動するため、メインフェイズで裏を取られると専用イベントを使わないと上昇無効が発動しないというところ。また、専用イベントに枠を割かれるためデッキがかなり窮屈になり各カードを使う際に、次につながるかどうかなどをしっかり考えなければならなりません。過剰に攻め札を使った結果次のターン攻めることができなかったり、守り札を使う余裕がなくなってしまったりなどということが起きやすいパートナーです。相手ターンはカードを引くことがほとんどない為、自ターン中の1ミスが命取りとなることが多いです。

 

⚪︎環境
感覚的には≪OS:ダカーポ≫がとても多く、続いて<強靭な女騎士「ダクネス」>、<神殺しの尖兵「ジブリール」>が環境トップ、それらの対策をしたデッキと最大値の高さがピカイチな<空翔ける者「朱雀 壱弥」>が多いかなと思ってました。ものすごく攻撃力の高いデッキが多い環境だなぁと思います。そして共通するのが明確に苦手なデッキが存在するため、苦手な相手と当たってしまうとかなり厳しい展開になってしまうという点です。つまり、マッチング運がかなり大事になってるのかなという印象です。その点、対ダカーポは五分五分(割と先手後手の差で決まっちゃいます)、ダクネスジブリールに不利がつくわけではなく、壱弥にもある程度対応出来るという理由から東京は立夏にしました。選択は悪くなかったと思ってます。

 

⚪︎総評
蓋を開けてみれば東京地区での使用者数は第3位だった立夏ですがどのブロックでも決勝トーナメントには1つも上がらずという...。レシピが出回らず研究が他に比べて進んでいないのかなぁという印象です。
初戦で対戦した方の立夏はすごく完成されており、学んだことがたくさんありました。立夏はまだまだ研究の余地があると実感しました。今回の私の記事が、少しでも立夏を使っている方の参考になれば幸いです。

 

⚪︎最後に
今回の東京地区予選では、様々な方にお会いしましたがみなさんお変わりなく、楽しい時間を過ごすことができました。とても良いプレイヤーが多いTCGだなと改めて実感しました。また、私のことをご存知だった多くの方からお声がけいただきました。ありがとうございます。

今後もトリオなどお祭騒ぎができる時にはひょっこり現れるかと思いますが、その際は宜しくお願い致します。

使用候補だった<死ぬ前にせめて...「花畑 よし子」>についてはご要望があればこういった記事を書かせていただこうかなと思いますので、ご希望の方はしのんまいまいさん(@shinomm_1020)までご連絡ください。

 

それでは今回はこの辺で失礼します。お疲れ様でした!